診療現場で生ずる疑問に迅速に対応。医師のみではなく多職種で活用

国立国際医療研究センター理事 国府台病院 名誉院長 上村 直実先生

『今日の臨床サポート』は、当初、日本語版のUp To Dateとの概念で作成を開始したのですが、わが国の皆保険体制を考慮して、診療現場で生ずる疑問に対して迅速に活用できる点が最大の特徴となっています。疾患や症状に関する広範な情報を網羅しているだけでなく、薬剤情報・検査や保険情報へのリンクも充実しており、併用薬に関する注意点や診断に必要な検査法などに容易にアクセスできる点が魅力です。国府台病院では電子カルテ端末で使用可能なイントラネット版を導入していますが、若手の医師・看護師・薬剤師のみでなく多くの職種において診療の疑問にすぐに役立つと好評です。

一方、PubMedや医中誌等へリンクしていることから、学会発表や論文作成にも役立つ詳細な検索ツールとしても有用性が高いものとなっています。 当初の予想以上に進化しているものと思いますが、利用される皆様の提言によりさらに改善するものと思っています。

優れた検索性と情報の最新性、電子カルテ端末からも利用できるので臨床現場で活用できる

地域医療機能推進機構 東京高輪病院 院長 木村 健二郎先生

今日の臨床サポートが特に優れている点は、臨床に必要な情報にすぐに辿りつける「検索性」と「情報の最新性」です。検索性については、考え抜かれた情報構造とインターフェースによるものでしょう。必要な情報を検索して探すこともできますが、膨大な量の情報がカテゴリー別に優先度を付けて整理され、且つ見易いインターフェースで提供されているため、スムーズに必要な情報に辿りつくことができます。スマートフォン用のインターフェースも使い易く、よくできています。病院施設向けに電子カルテ端末で利用できるイントラネット版も用意されているのでより医師のワークフローに沿った活用が期待できるのではないでしょうか。幅広い疾患を診る総合診療医にとって有用であることはもちろん、専門医も様々な領域を横断して診ることが重要ですので、他の領域の知識を補完するツールとして院内の多くの医師に活用して頂けると思います。

最新の日本の薬剤情報、幅広い疾患・症状を網羅

NPO法人 臨床研究適正評価教育機構 理事長 桑島 巌先生

日本の薬剤が網羅され、さらに各薬剤の副作用なども参照できるツールの必要性を感じていました。今日の臨床サポートはこうした薬剤情報だけでなく、幅広い疾患・症状の情報も参照できます。さらに、これらの情報が中立公平にエビデンスも含めて参照できるため、非常に信頼性の高いツールだと言えます。開業医、勤務医の若手の研修医、総合診療医など幅広い領域をカバーしている人にとって利用価値が高いだけでなく、専門医にとっても有用性が高いのではないでしょうか。例えば、循環器領域では、心臓のみならず全身の血管を診るTotal Vascular Managementという考え方があります。糖尿病や高血圧、高コレステロール血症等の知識をもって一人の患者ケアをするため、幅広い情報にアクセスできる今日の臨床サポートはこうした考え方にも合ったツールであると言えます。

実臨床の手順に沿ったフレームで書き下ろされたコンテンツ、
優れた薬剤情報

武蔵国分寺公園クリニック 院長 名郷 直樹先生

臨床においては、診断、処方といった患者に提供する"答え"だけでなく、その答えを導くプロセスが大切です。今日の臨床サポートでは、各疾患・症状のコンテンツが実臨床の手順に沿ったフレームで提供されており、答えを導くためのプロセスを知ることができます。さらにその根拠や、参考となる論文へのリンク機能も搭載されており、EBMを実践する上でも役立つツールだと思います。ウェブベースで提供されているため、常に最新の情報にアップデートされるというメリットもあります。また、もう一つ特筆すべき点は薬剤情報です。疾患から薬剤を検索することができ、ジェネリックを含む日本の薬剤情報を網羅しています。薬剤情報については今日の臨床サポートがあれば不自由しないでしょう。

臨床に必要な知識の確認、患者コミュニケーションのサポート

自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門 教授 今井 靖先生

「今日の臨床サポート」が開発された背景には、臨床における意思に様々な知識・情報が必要になりますが、現場でその知識を即座に確認または取得できる理想的なソリューションが無かったという現実があります。例えば、かさばる教科書や薬剤のマニュアル本を常に持ち歩くことは現実的ではありませんし、印刷物である以上、情報の最新性が担保されません。一方で情報が常にアップデートされる電子媒体としては英語の製品がいくつかありますが、情報量が多すぎて必要な情報を探し出すのに時間を要します。さらに海外の治療指針であることから日本の医療では使えない、あるいは適合できない情報も含まれていますので情報の取捨選択や解釈が必要となります。「今日の臨床サポート」は臨床現場で必要な情報が瞬時に閲覧できます。収載されている情報は日本の薬剤であり日本のガイドラインに沿った情報です。患者さん向けのハンドアウトも収載されているので、診察室で患者さんと一緒に画面を見ながら説明したり、また患者さん用のハンドアウトを印刷してお渡しすることで患者さんとのコミュニケーションやインフォームドコンセントにも役立ちます。

臨床のポイントを“数秒”で確認でき、多忙な臨床医に有用

独立行政法人 地域医療機能推進機構
研修センター長・総合診療教育チームリーダー 徳田 安春先生

今日の臨床サポートでは疾患、症状の概要、また検査や薬の処方例、禁忌や用法、用量、同効薬といった情報が確認できます。エビデンスも参照でき、PubMedや症例君といった外部のデータベースにもリンクされています。臨床に必要な情報を"数秒"で確認できるので、忙しい臨床医にとって有用なツールではないでしょうか。また、診断アルゴリズムなどで楽しく理解できる構造になっているので、研修医にとっても有用なツールであると思います。また、収載されている患者さん向けハンドアウトを使うことで患者さんの満足度やアドヒアランスの向上にもつながると考えられます。

疾患に関する情報がコンパクト且つ診療に役立つかたちにまとめられた
ツール

聖路加国際病院 アレルギー膠原病科 医長 岸本 暢将先生

開業医の先生方は、日々限られた時間で多くの患者さんを診ておられます。そのような状況下で、診療でやるべきことや、そのままオーダーに出せるレベルの情報、またご自身で診るべき範囲を線引きできるような情報は大変有用であると思います。
また、専門医の先生方にとっては他科の疾患を参照ツールとしてお使い頂けます。他科の疾患だからといって全てを任せるのではなく、自分である程度新しい情報を確認することで他の専門医の方々とより高いレベルの連携が期待できます。
さらに、研修医の方々にとっては日常診療で最低限必要なことを把握できるだけでなく、その根拠も参照できるため、臨床スキルを高める有用なツールになると思います。